id:marikさんと「カンフーハッスル」期待しなかったので全然よかった。私は少林サッカーよりむしろ好きかもしれん。確かにトイレで観終わった女子二人がなんで戦ったのか意味わからん、とかあのアパート結局壊れてどうすんの?とか言っていたのはほんとそうなんだけど、でもなんとなく。エグいエグいと聞いていたけど、私は痛い系のエグさを見るのはまったく平気なので無問題!どっちかというと、老廃物、分泌物、吐瀉物、排泄物が大のニガテなのです(大好物な人なんてそもそも普通にいるんか?)。だからフルーツ・チャン的なエグさじゃなくってほっとしました。

オールド上海的なレトロな背景もよいし、マフィアの洒落た出で立ちや、ダンスもモダンで好き。けっこう負け組キャラの多い星爺映画、今回の負け組感もけっこう好きなタイプの負け感だし、カンフーシーンもユェン・ウーピンの指導、サモハンの動作監督で見せる場面多かったし、サッカーのときよりも、星爺のやりたい事や趣味が反映されてる気がしました。暗さもけっこう好きな要因かもしれないです。個人的に。あと、後でわかったけど、往年のカンフースターがたくさん出演してたんですね。ユン・ワーさんは流石に知っていたけど、みんな元がつく名前の人だから、ジャッキーのいた戯劇学院の人ですよね。そういう達人やスターに対するリスペクト映画(キルビルや少年阿虎みたいな)は無条件で好きなのよーーー。男のロマン感じるのよー。単なるカンフーオタの妄想実現系には異様に弱いと思う。

それと、また出てきたかわい子ちゃん。今度はブスメイクはないけど、しゃべれない役。なんらかの要素がお好きのようですね。ずっと昔のシンチー映画でクリスティ・チョンの女学生妄想劇を思い出しました。BGMは村下孝蔵の「初恋」でしたよね。

見終わって、またmarikさんに、シンチー監督が新進女優を現場でこっぴどくアホ!バカ!としかった後に、部屋に呼び出して、沈黙で女優を極限まで緊張させておいて、いいタイミングで何も言わずにあったかいお茶とか差し出して新進女優がふわーって緊張が解けたところをパクっといっちゃうというようなシナリオを作って語ってしまいました。絶対そんなことしてそう!てかそうであってほしい。