近所のブックオフで、単行本の500円セールをしていたので『私は美人/酒井順子』を買ってまあ30分で読み終わり(全部ちゃんと読んで)。言ってること、いちいち頷けるんだけど、ま、この程度のことならあたしも思ってるで!言葉にせんだけで…とか思ったりして。でも、いざこの分量でこのテーマについて、ちゃんと人に納得させる文章で書くとなると話は別だし、酒井さんにとったって、こんな事を古本で買ってるヤツには言われたくもないでしょう。
なんだかんだ書きましたが面白かったです。なんか毒があるようでいて、割と普通に収まっていて、優等生な感じは否めなかったけど。酒井順子さんは、育ちもよさそうだし、林真理子ほどブスでもないし、たまには美人って言われることもあるだろうし、田舎から出た人にありがちな成り上がり根性もないだろうし、高校生でエッセイストとしてデビューして、すんなり代理店にも入って、そのあとベストセラーも書いたくらいの方なので、いまいち底意地の悪いところもなさそうです。
ベストセラー書いた後は、さぞプレッシャーも多かろうとか、私なぞは思うのですが、そんなこともあまり気にもせず、けっこうのびのびと自分の好きなように好きなテーマを追い求めているように見えたので、そんなところも良い人そうに思えました。
そんな意味でいうと、自分とかのほうが、人を見る目に関しては、よっぽど底意地悪いと思いました。育ちが悪いのかしらね。
じゃあ、あんたにとって美人とは何なのよ!って言われると、難しいんだけど、好みこそあれ、絶対的なゆるぎないランキングってあって、うすうす勘のいい人は自分の世界ランキングとかわかってると思うんだけど、鈍感でわかってない人もいて、そんな人が世の中で一番むかつくって事くらいしか言えませんな。
絶対的なランキングっていうと、この前、ロンブーの格付けで、友近、青木が女芸人の中ではやっぱ突出してかわいいという結果になっていたのです。けど、オセロとか入ってくると、確実にオセロの二人のほうがかわいいしと思ったのでした。そういうゆるぎないランキングというものが、どんなものにも存在すると思う今日このごろなのでした。
あとは、「誰でも自分の事を美人だと思っているもんだ」というのがこの本の柱になっていまして、それは確かにみんなそう思って生きてるもんなのは重々承知の上なのですが、酒井さんも自分の事そんな風に思ってるのか…というのが率直な感想でした。

私は美人

私は美人