michiyon2004-01-07


「アジアの涯てまで/一条さゆり」を最後まで読みました。他人ごととは思えず、読後にたいへんせつなくなりました。途中まではおのろけでアレックス・マンさんのことが好きでたまんないんだなあとほほえましく思いながら読みましたが、途中からの展開には、ホンキでやきもきしました。

というのも、私も香港のある俳優さんに会って、感覚の違いにすごくとまどったことがあるし、一時はショックが大きすぎて香港にさえ行けないのかもという気持ちになったことがあるのです。今はまったく落ち着いて香港もその俳優さんも好きだと思えるのだけれど。しかし、アレックスさんの態度にもすごく通じるものがあります。2度目まではお客さんと思ってかとても気を遣ってくれたのに、それ以降に人が変わったのかと思うような意地悪なことを言われた気がする…。ま、香港人ってそんなもんなのかな。香港男性は最初誤解するほど親切だし、日本人女性はうんうんうなづいて本心が見えにくいし、お互い様だから、こういうことはあるだろうなあと思います。

それにしても、香港人の男性は一般には優しいとされているけれど、細かい言動とかは、ぞっとするくらい嫌味だったりしませんかねえ?やさしく見えるのは、ゴハンにおかずをハシでのせてくれたり、ご馳走してくれたりとかそういう見える部分が主で、よく考えたらなかなかギョっとするようなことを言ってくれやがったりするような気がします。これもやっぱり深ーい民族性の溝なのかも。あまり真に受けず、明るく対応したほうがいいのかしらね。って、またその能天気で本心見えないところが向こうにとっては困りものかもしれないですが。