乙部さんの本『ライブドア広報』のリンク元からいらっしゃる方がとても多いですが、あまりろくな感想書いてなくってごめんなさいです。

私(30代前半)の女子は就職時にスチュワーデスという選択肢にはかなり憧れる世代でしたけど、乙部さんの語り口はまさに90年代の就職活動を思い起こさせます。礼儀も敬語もなっていて、サポート役としてはまさに適職のはず。

ただ、あれから10年もたった現在、彼女の文章からは、今の働く女性の匂いとはまた違ったバブル期の就職勝ち組の匂いが漂うのです(日航にCAとして入社ちちゃうような勝ち方)。今って女子ももっとがっついてるというか、もっと独立して自分の考えも持ってるじゃない。(特にビジネス書を出すような人は)

ホリエモンは乙部さんのことを信頼のおける部下だと思ってはいたでしょうけど、ホリエモンから寄せられた文には

「こんなマーケットが身近にあったのか、という意味でびっくりというか(中略)女子アナブームと似たところはあるのだが、世の中にある種の親近感を持たれるキャラクター作りという視点からいうと乙部綾子は、期せずしてうまくいったということなのであろう。第二の乙部綾子を作ってみようと思った。」

ってあって、人間としての評価というよりすごくビジネスライクでマーケティング的で商品としての捕らえ方をしているように見えてちょっと面食らいました。

第二の乙部綾子するために入れたのが、広報のサポート役として入社したという元アイドルの木内美歩だったんだろうか…。

でも、私は乙部さんのキャラクターにはこの本で語られた事よりももっと面白い引き出しがあると感じているので、2冊目がキモなのではと思っています。この今の騒動をセキララに振り返れば乙部さんの存在はもっと面白くなるんじゃないかなあ。(偉そうだけどさ)

でも、期待をしすぎてもいけないのかも。乙部さんにはヒールの部分が少なくて、やっぱりとても礼儀正しくて好い人っぽい。そこまでセキララに語るほどの灰汁は持ってないのかもしれないなー。