「関西赤貧古本道/山本善行」を電車の中で。知らない本の話もたくさんあるのに、それでもなんかわかんないけどいいなーと思える、古書にまつわるお話。著者の山本さんは、気に入った本に出会うとジャズ喫茶に本を持ち込むそうで、

その中で本を読むのだけど、音に負けてしまう文章というのがあって、そんな作品はどうしても読み進めなかった。たいていの文章は読めなかった。でも、ときには見事に鳴り響く音響を鎮めるような作品に出会えた。文章だけが身体に流れている。テーブルに本を置くと、今度はとたんにジャズの洪水がながれ、その流れに身をまかせるのが気持ちよかった。そのときに流れたジャズはどれもこれもすばらしく思い、中古レコード屋で探したものだ。
って、なんかいい話だなーと思って、電車の中でジーンとした。本への愛が溢れてるのが伝わる文章ばかりで、すがすがしくなりました。